空手をはじめたからには、早く昇級して色帯が欲しくなりますよね。
今回の記事では、極真空手をはじめて間もない『あなた』に、昇級審査について詳しく解説していきます。
- 極真空手の昇級審査の内容が知りたい。
- 極真空手の昇級審査はどうやったら受けられるの?
- 昇級審査に向けて何をすればいいの?
こんな疑問にお答えします。
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、15歳で極真会館に入門し、空手歴は21年ほど。現在も日々、空手の稽古に励んでいます。
過去には、試合にも出場しており、最高成績は地方大会一般上級の部(サポーターなし)軽量級ベスト8入賞。
こんな僕が、解説していきます。
注意ポイント
昇級審査の細かい内容、審査の型については、支部によって若干異なります。詳しくは、道場の責任者に確認しましょうね。
1. 極真空手の昇級審査の内容を解説
極真空手の昇級審査の内容は、大きく分けると、
- 普段の稽古内容の確認
- 型審査(それぞれの級位に応じて)
- 組手審査
以上になります。
では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
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1-1 普段の稽古の確認
『普段の稽古内容の確認』とは、普段の稽古で学んだことを審査されるということです。
主に審査される項目
- 基本稽古
- 移動稽古
- 身体の柔軟性
- etc…
普段のしっかりと稽古に取り組んでいれば、『基本稽古、移動稽古』については、まずコケることはないでしょう。
ただし、『身体の柔軟性』については、初級者であれば努力義務なのですが、上級者となると股割りをして、床に胸が着くことが必須になる場合が多いです。
なので、毎日お風呂上がりなどに、しっかりと柔軟運動を行っておきましょうね。
1-2 型審査(それぞれの級位に応じて)
型審査では、それぞれの級位で規定された型を行う審査です。
各級位で行う型は以下のとおり、(どの級でどの型を行うかは、支部により若干異なります。)
帯の色 | 段位・級位 | 審査で行う型 |
白帯 | 無級 | 太極1・太極2・足技太極1 |
オレンジ帯 | 10級・9級 | 太極3・足技太極2・足技太極3 |
青帯 | 8級・7級 | 平安1・平安2・三戦 |
黃帯 | 6級・5級 | 平安3・平安4・安三 |
緑帯 | 4級・3級 | 平安5・撃砕大・突きの型 |
茶帯 | 2級 | 最破・撃砕小・転掌 |
茶帯 | 1級 | 平安1、2、3、4、5裏・十八・鉄騎1 |
黒帯 | 初段 | 征遠鎮・臥龍・鉄騎2 |
※ちなみに、『茶帯1級』からは昇段審査になります。
たくさんあるんですね!?こんなに覚えられるかな?


『YouTube』でも、型の動画が公開されています。審査前にはしっかりと、自分の級位の型を習得しておきましょう!
【YouTube】極真空手・型の動画はこちら
1-3 組手審査
『組手審査』では、簡単にいうと試合形式で行われる審査項目です。つまり、実際にサポーターやヘッドギアを付けて組手を行います。
しかし、試合形式といってもフルパワーで相手を倒すことだけが目的ではなく、『正しく突き・蹴りができているか?』や『正確な受け返しができているか?』などが、審査の評価になります。
とはいえ、初級者の場合、緊張してしまい普段の稽古でやっていることはほとんどできずに、組手審査を終了してしまう方が多いです。
なので、落ち着いて組手が行えるように、昇級審査前には組手の稽古もたくさんやっておきましょうね。
2. 昇級審査の受審資格について
昇級審査は、誰でも簡単に受講できるわけではありません。まずは、『受審資格』をしっかりと理解していきましょう。
受審資格を得るには、
- 審査までの修行期間
- 稽古の参加率
- 強化合宿への参加
- 指導員からの推薦
以上をクリアする必要があります。
では、それぞれ解説していきましょう。

受審資格についても、道場や支部によって若干異なります。なので、詳しくは道場の責任者に確認をとっておきましょうね!
2-1 審査までの修行期間
昇級審査では、『白帯(無級)〜茶帯(1級)』までの審査があります。
それぞれの修行期間は以下のとおりです。
帯の色 | 段位・級位 | 次の審査までの修行期間 |
白帯 | 無級 | 3ヶ月以上 |
オレンジ帯 | 10級・9級 | 3ヶ月以上 |
青帯 | 8級・7級 | 6ヶ月以上 |
黃帯 | 6級・5級 | 6ヶ月以上 |
緑帯 | 4級・3級 | 8ヶ月以上 |
茶帯 | 2級 | 12ヶ月以上 |
茶帯 | 1級 | 1年6ヶ月以上 |
黒帯 | 初段 | 2年以上 |
※昇級審査は年3〜4回程度。
2-2 稽古の参加率
稽古の参加率については、上記の『審査までの修行期間』に対しての出席率になります。
稽古の参加率
次の昇級審査会までの稽古に80%以上参加
つまり、週2回の稽古だと、ひと月に10回程度の稽古日ですよね。
なので、ひと月あたり3回以上欠席してしまったら、次の昇級審査は受けることはできないということです。
2-3 強化合宿への参加
強化合宿の参加義務については、上級者(緑帯以上)が対象になります。

もちろん初級者の方でも、強化合宿に参加することはできますよ!
強化合宿の稽古内容は、『組手コース』や『型コース』など様々で、支部の有名な選手やベテランの指導員の方々が、普段とは違ったテクニックや技術を伝授してくださいます。
また、最近はコロナ禍の影響もあり、日帰り合宿での開催が多いようですね。
2-4 指導員からの推薦をもらう
実は、これが一番重要になります。そもそも、指導員からの推薦がなければ昇級審査を受けることはできません。
なぜなら、当然ですが指導員が昇級審査の申し込みをするからです。
例えば、稽古の出席率が十分でも、次の級位に昇級するための実力がなければ、指導員の推薦は得られませんよね。
なので、まずは日々の稽古に精一杯打ち込み、指導員からの推薦を待ちましょう。
3. 昇級審査に向けた対策
昇級審査には、事前に万全の対策をして挑みたいですよね?
昇級審査前の対策は、主に以下の3つです。
- 稽古はできる限り休まない
- 型審査で抑えておきたいポイント3つ
- 組手審査の対策稽古3選
では、それぞれ解説していきましょう。
3-1 稽古はできる限り休まない
これは当然ですが、日々の稽古はできる限り休んではいけません。
昇級審査を受審するためには、参加率はもちろんですが、その級位に応じた実力を身につけることは必須です。
例えば、稽古を休んでしまうと確実に体はなまってしまうし、次の稽古もキツく感じてしまうこともあるでしょう。
また、体を動かす機会が減ってしまうことで、柔軟運動が不十分になってしまいます。(股割りをして、床に胸がつかなくてはいけません。)
なので、繰り返しですが、日々の稽古はできる限り休まないようにしましょう。
3-2 型審査で抑えておきたいポイント3つ
極真空手は基本的にフルコンタクト空手(直接打撃制)なので、型審査に置いても相手を倒すことを前提に、突き技・蹴り技を繰り出さなくてはなりません。
型審査で抑えておきたいポイント
- 全体的なスピード
型審査では、機敏な攻撃や移動が求められます。審査は同じ級位でいっせいに行うので、他の受審者たちに遅れを取らないようにしましょう。
- 技の力強さ
実際に相手を倒すつもりで、技を繰り出しましょう。相手が倒れないような弱い攻撃では注意されます。
- 型の意味を理解する
これが一番重要です。型の動きには、それぞれ意味があります。どのような場面での『突き・蹴り・受け』なのかを意識して動作しましょう。(詳しくは、指導員の方に確認しましょうね。)
また、もちろんですが審査で行う型は、級位が上がるとどんどん難しくなります。何度も繰り返し練習を行っておきましょうね。
3-3 組手審査の対策稽古3種目
上記でも簡単に解説しましたが、組手審査で見られるのは相手を倒すことだけが目的ではありません。
組手審査では、相手の技をしっかりと捌いて、正確な突き技・蹴り技を返す。つまり「ちゃんと組手ができているか?」といったことが、審査基準になります。
組手審査の対策稽古
- ミット稽古(攻撃力+スタミナ)
突き技・蹴り技それぞれ行う。強い攻撃力を養うために単発(ワンツーなど)で行う方法と、スタミナ重視で連続して攻撃する方法がある。
- 約束組手(受け返し+反射神経)
お互い出す技を決めて、受け返しをする稽古。簡単な例でいうと、
- A:オーソドックスからワンツー
- B:捌いて、ワンツーを返す
- スパーリング(実践に向けた対策)
『相手を倒す』ことよりも、『技の受け返しや間合い』を意識することで、より組手審査に有効な稽古となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、極真空手をはじめて間もない『あなた』に、昇級審査について詳しく解説しました。
簡単にまとめると、
- 普段の稽古の確認
- 型審査
- 組手審査
の3つの審査がある。
✅昇級審査を受審するためには、
- 稽古の参加率は80%以上
- 上級者(緑帯以上)は強化合宿の参加が必須
- 指導員からの推薦がなければ、昇級審査は受けられない
✅昇級審査に向けた対策は?
- まずは休まず稽古に打ち込む
- 型審査のポイントは、『スピード・力強さ・型の意味』の3つ
- 組手審査は相手を倒すことよりも、『技の受け返し』をしっかりとできることが大事
こんな内容でしたね。具体的な昇級審査の内容や、審査に向けた対策をお分かりいただけたと思います。
また、繰り返しですが、昇級審査の内容や受審資格は支部によって若干異なります。詳しくは、道場の責任者に確認しましょう。

これから昇級審査を受ける方は、しっかりと対策をして稽古に励んでいきましょうね!それでは!