武道や格闘技に精通している方なら、部位鍛錬という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
しかし、「部位鍛錬ってやる意味ないんじゃない…?ケガとかしないの…?」
このように、その必要性に疑問を持っている方もいるようです。
こんな疑問にお答えします
- 部位鍛錬の効果や必要性を知りたい
- 部位鍛錬の方法を知りたい
- 部位鍛錬によるケガを避けたい
記事の信頼性
真二(@shinji_sonohata)
この記事を書いている僕は、極真空手歴・筋トレ歴ともに20年以上。
15歳で極真会館に入門し、現在も日々稽古に打ち込んでいる現役の空手家です。
部位鍛錬は僕自身も長年やってきました。
もちろん、その効果の高さは熟知していますが、間違ったやり方で行ってしまうとケガをするリスクも否定できません…
そこで今回の記事では、部位鍛錬の意味とその効果、そして骨密度への影響や部位鍛錬のやり方まで徹底解説していきます!
部位鍛錬は意味ない!?その効果は?
部位鍛錬とは、空手などの武道家や格闘家が拳やスネ、足の甲などの部位を武器化するために行う鍛錬のこと。
しかし、近年では「部位鍛錬は意味ない…やる必要はない。ケガのリスクが高いだけ。」など否定的な意見も少なくありません。
結論からいうと、効果は絶大なのでやる意味はあります。
なぜなら、部位をしっかりと鍛え上げることで、攻撃力を高めるだけではなく防御力も強化できるから!
例えば、下段廻し蹴りを蹴ったときに、しっかりとスネを鍛えていなければブロックされた際にケガをしてしまいます。
また、逆もしかりでブロックした部位を痛めてしまう可能性もあるでしょう。
つまり、組手稽古そのもが部位鍛錬になっているため、あえてやっていないだけ…
攻撃力と防御力の強化に必要な稽古なので、組手稽古が少いなら十分にやる意味はあるでしょう!
部位鍛錬で骨密度は上がるのか?
結論からいうと、部位鍛錬によって骨密度そのものが上がるという医学的な根拠はありません。
しかし、長年部位鍛錬を続けている空手家の拳やスネなどの部位は、常人が想像できないほど硬くなっているのは確かなこと。
では、骨密度が上がるわけではないのに、いったい何が鍛えられているのでしょうか?
部位鍛錬で鍛えられているのは、実は骨ではなく骨のまわりの皮膚や筋肉。
長年の鍛錬によって骨を覆う皮膚と筋肉が厚く硬くなるため、まるで骨密度が上がったかのように感じられるのでしょう。
さらに、部位鍛錬を繰り返すことで刺激に慣れて痛みを感じにくくなるという効果も…
そのため実践の場面においても、攻撃を躊躇せずに思い切り打ち込めるようになるんです。
部位鍛錬のやり方
それではここからは、部位鍛錬の主なやり方についてご紹介していきます。
ぜひ、これからの稽古の参考にしてみてください!
3−1 ペアで行う
1つ目の部位鍛錬のやり方は、ペアを組んでお互いの拳やスネ、足の甲などをぶつけ合うというシンプルな方法です。
パートナーがいれば簡単に行える方法なのですが、双方の加減が難しいためとにかく痛い…
とはいえ、痛いだけあってその効果は絶大です。
また、部位の強さには個人差があるので、できるだけ同じくらいのレベルの方とペアを組むのが良いでしょう。
3−2 道具を使う
道具を使った部位鍛錬もおすすめです。
他にも簡単に準備できるものだと、ビール瓶など身近にあるもので代用する人も多いようです。
道具を使用するメリットは、自分で強度を調整できるので無理なく安全に鍛えられること。
また、コントロールして的確に当てられるので、確実に鍛えたい部位がある方には特に効果的です。
道場以外でも部位鍛錬をするなら、ぜひ道具を使用した方法も取り入れてみてください!
部位鍛錬を行う際の注意点
部位鍛錬を行う際にもっとも注意してほしいのは、決して無理をしないことです。
特に初心者の場合だと、無理をして継続してしまうと重大なケガにつながりかねません。
そこで、部位鍛錬を行う際の注意点をまとめました。
ココに注意
- 適度な強さで行う
もちろん、軽すぎては十分な効果は得られませんが、強すぎるとケガの原因となってしまいます。 - ペアで行う場合は強度を確認しながら行う
特に初心者の場合はすぐに痛めてしまうので、どれくらいの強度で行うのか入念に確認しましょう。 - 少しづつ強度を上げていく
「痛いけどまだ我慢できる」程度の強さからはじめて、痛みに慣れてきたら少しずつ強度をアップさせていきましょう。しかし、あくまで自分の限界を超えないことが大前提です。 - ケガをしたら中止する
もし、ケガをしてしまったら無理をせず中止しましょう。そのまま行ってもケガが悪化して治療が長引くだけです。
以上の点をしっかりと押さえて、安全に部位鍛錬を行ってください。
まとめ:強靭な部位を作り上げよう!
いかがだったでしょうか?
今回の記事では、部位鍛錬の意味とその効果、そして骨密度への影響や部位鍛錬のやり方まで徹底解説しました!
部位鍛錬は攻撃力と防御力を高めるためにも、十分にやる意味のある鍛錬。
そして、骨そのものではなく骨のまわりの皮膚や筋肉を強化し、痛みを感じにくくなるため、実践でも躊躇せずに思い切り打ち込めるようになります。
初心者の場合は痛みを感じる程度の強さからはじめて、慣れてきたら少しづつ強度を上げていってください。
また、パートナーがいない場合は、砂袋などの道具を使ってコツコツ継続していくことが大切でしょう!
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